本日5月25日から27日までの3日間開催されるワイヤレスジャパン2011。NTTドコモのブースでは、LTE-Advancedのデモが披露されている。
LTE-Advancedの実験装置。左が基地局で、右が移動局(端末) |
NTTドコモは昨年末からLTEサービス「Xi」の提供を開始しているが、LTE-Advancedはその進化版。いわゆる4G(第4世代移動体通信システム)にあたるものだ。ドコモブースにはLTE-Advancedの試作装置が設置され、記者が訪れたときには下り300Mbps超、上り約100Mbpsのスループットが出ていた。今回のデモでは複数の帯域幅を束ねるキャリアアグリゲーション技術により下り100MHz幅、上り40MHz幅の広帯域を実現。さらに、下り/上りともに2×2MIMOを実装している。なお、ドコモの屋外実験では、下り600Mbps、上り200Mbps以上のピークスループットが実証されているとのことだ。
写真では、下り300Mbpsのスループットが出ている。取材時点での最大スループットは420Mbps、平均スループットは208Mbpsとなっていた |
また、LTE-Advancedの高速大容量性をアピールするため、2台の360度カメラを用いた3D映像の伝送デモもブース内の特設ステージで披露された。
360度カメラを使った3D映像のデモ。3Dメガネをかけ、右側の丸いスクリーンを見ると、360度の3D映像が体験できる |
説明員によれば、LTE-Advancedの商用化スケジュールは「まだ何も決まっていない」とのことだが、検証や端末開発などの準備が整い次第、キャリアアグリゲーションやMIMO拡張といったLTE-Advancedの主要技術を順次、Xiに採用していく形を基本的には想定しているという。