アマゾン ウェブ サービス（AWS）は2023年2月22日、通信ネットワークをAWS上でデプロイ、運用、拡張する事業者向けのフルマネージドサービス「AWS Telco Network Builder」の一般提供を開始した。日本法人のAWSジャパンが2月27日に発表した。

AWS Telco Network Builderは、通信事業者がAWS上で通信ネットワークのデプロイ、運用、拡張をより簡単かつ迅速に行えるよう支援するフルマネージドのネットワークオートメーションサービスだ。通信事業者が、接続ポイントやネットワーキング要件、コンピューティング需要、地理的分布といったネットワークの詳細について、使い慣れた通信業界固有の標準を使用してサービステンプレートにインプットすると、そのテンプレートをクラウドベースのネットワークアーキテクチャに変換し、必要なAWSインフラストラクチャをプロビジョニングする。

これにより、クラウド上に構成された通信ネットワークのデプロイに要する時間を数日から数時間に短縮するという。通信事業者がネットワークアーキテクチャを別のリージョンに複製するときは、最初にアップロードしたテンプレートを再利用することが可能。また、ネットワーク構成を変更したり、ソフトウェアアップデートを実行すれば、AWS Telco Network Builder がネットワークのライフサイクル管理、更新、インフラストラクチャを調整する。

AWS Telco Network Builderは初期費用なしで利用が可能。支払いは、ネットワークの管理に使用するAWSサービスの費用のみとなる。米国東部（バージニア北部）、米国西部（オレゴン）、アジア太平洋（シドニー）、欧州（フランクフルト）、欧州（パリ）リージョンで2月22日より一般提供を開始。近日中に他のAWSリージョンでも提供を開始する予定だ。