NTTドコモは2011年5月13日、フィリピンの通信事業者Philippine Long Distance Telephone Company(以下、PLDT社)の株式を追加取得すると発表した。フィリピンの財閥の持株会社JG Summit Holdingsから、発行済み株式総数の約2%にあたる株式を約2億6300万米ドル(約216億円)で取得する。
追加取得する目的は、NTTグループの持分比率20%超を維持し、PLDT社および同社子会社の携帯通信事業者Smart Communications社との提携関係を一層強化するため。NTTグループは現在、ドコモとNTTコミュニケーションズで合わせて20%超の株式を保有しているが、PLDT社の新株発行により希薄化が見込まれている。このため追加で株式を取得することにした。
なお、PLDT社およびSmart Communications社は、フィリピンでシェア1位の固定・通信事業者。また、PLDT社はフィリピン第3位の固定・携帯通信事業者の買収に伴う株式交換のために新株を発行する。