ソリューション開発企業を支援
通話主体の携帯電話と違い、スマートフォンの法人利用の普及には、業種や業務に合ったソリューションと組み合わせた提案が不可欠だ。
ソフトバンクモバイルは2月1日、スマートフォンの導入や利用促進を目的とし、優れたソリューションを提供する開発ベンダーのマーケティング支援や開発支援を行う「SoftBank Solution Provider PREMIUM(SSP PREMIUM)」の提供を開始した。
ボーダフォン時代から携帯電話向けに展開していた開発支援制度をリニューアルし、従来のSSPパートナーに加えて一般のソリューション開発ベンダーに対しスマートフォンに関する端末情報開示や技術問い合わせサポートなどを行うとともに、Webサイトや各種イベントを通じて法人向けにソリューションの訴求を図っていく。
図表 SSP PREMIUMパートナーのイメージ |
「これまではベンダーと1対1で取り組んできたが、iPhoneが発売されてから3年、iPadももうすぐ1年を迎えるということで蓄積してきたノウハウを体系化させた」と、ソフトバンクモバイルのプロダクト・マーケティング本部法人プロダクトサービス統括部サービス企画部企画管理課課長の杉田弘明氏は狙いを語る。
同様の取り組みとして、ソフトバンクBBは「モバイルインターネットソリューションインフォメーションセンター(MISIC)」を設立、iPhone/iPadなどの導入相談と、ソリューションに関する問い合わせを受け付けている。ソフトバンクグループ創業以来の商流である流通ビジネス関連など、ソフトバンクモバイルとは異なる取引先企業の窓口として相談や要望に応える役割を果たしているという。
iPhoneを業務専用端末に
さらに、iPhoneを業務専用端末として活用する動きも出ている。
フライトシステムコンサルティングのクレジットカード決済ソリューション「ペイメント・マイスター」は、クレジットカードリーダー付き専用ケースと組み合わせることで、iPhoneから三菱UFJニコスのECカード決済サービスに接続する。国際的なセキュリティ基準に準拠しており、AIGエジソン生命保険で導入されている。フライトシステムコンサルティングでは今春、クレジットカードリーダーおよびバーコードリーダー付き専用ケースとアプリケーションでiPhone 4がモバイルPOS端末になる「Linea-pro(リニアプロ)」の発売も計画しているという。
フライトシステムコンサルティングのクレジットカード決済ソリューション「ペイメント・マスター」は、iPhoneで代金回収などの各種業務処理を行える |