NTTコミュニケーションズは2022年10月17日、複数の通信キャリアによる冗長化をワンストップ提供するIoT向けモバイル通信ソリューションを12月から開始すると発表した。
従来から提供しているIoT向けのトータルサービス「ドコモIoTマネージドサービス」とIoT向けモバイルデータ通信サービス「IoT Connect Mobile Type S」の組み合わせにより実現する。
ドコモIoTマネージドサービスで使用するゲートウェイは、2つのSIMカードを挿入することで通信の冗長化が可能になっており、メイン回線としてドコモのSIM、サブ回線としてIoT Connect Mobile Type SのSIMを利用する。
既存サービスとの違い
IoT Connect Mobile Type SのSIMは通常、ドコモと他キャリア回線のうち電波の強い方に接続するが、このソリューションでは他キャリアの回線のみに接続する。これにより、メイン回線に接続できなかった場合、IoT Connect Mobile Type Sを通じてサブ回線に切り替わる。メイン回線が接続可能になると、自動でメイン回線に復帰する。
ユーザー企業自身で複数キャリアの回線を調達して個別に運用するには手間がかかる。しかし、同ソリューションを活用することで、キャリア冗長化のハードルを下げられるとしている。