IDC Japanは2022年9月28日、国内SD-WAN市場予測を発表した。これによると、2021年の国内SD-WAN市場の規模は、前年比46.5%増の84億2600万円だった。
堅調に成長は続いており、2022年は34.7%増の113億4700万円となる見込みだ。2021~2026年の年間平均成長率(CAGR)は17.8%の見通しで、2026年の市場規模は190億9000万円とIDCは予想している。
国内SD-WAN市場予測
SD-WANの導入理由は、二極化している。
大企業ではハイブリッドワークやクラウドシフトに伴うネットワーク全体の再構築による導入が中心になっているのに対し、中堅中小企業ではローカルブレイクアウト実現のみを目的とした導入が中心だという。
「二極化している国内SD-WAN市場において、SD-WANサプライヤーは自社のターゲットセグメントを明確にすべきである。在宅勤務率やクラウドシフトの進展度合いの将来的な見通しを得て、ネットワークの本格的な再構築を企画している大企業に対しては、複雑化したネットワークの運用負担やコストを削減できる、SD-WANの高度なトラフィック管理機能や可視化機能を訴求すべきである。中堅中小企業セグメントにおいては、設定や運用のサポートサービスに加えて、AIOps(Artificial Intelligence for IT Operations)を用いた自動運用機能の提供を進めるべきである」
IDC Japan コミュニケーションズ リサーチマネージャーの山下頼行氏はこうコメントしている。