Web会議の通信量を6割削減! NTTが“品質はそのまま”の最適化技術

NTTは2022年8月30日、Web会議のデータ通信量を制御することで、体感品質とデータ通信量を最適化する技術「Mintent」を開発し、商用サービスに組み込んで提供を開始したことを発表した。

今回開発した体感品質・データ通信量最適化技術(Mintent)は、途切れにくいWeb会議を実現するため、サービス利用者の体感品質に基づいてデータ通信量を最適化するものだ。

体感品質・データ通信量最適化技術(Mintent)

体感品質・データ通信量最適化技術(Mintent)

Web会議サーバーから得られるビットレート等の映像情報から、数十秒程度先の体感品質が適正となるような送信映像データ通信量を計算。適正品質が維持できるデータ通信量を端末へ指示する。

NTTとNTTコムウェアは2021年3月から共同実験を実施。5段階品質尺度で評価した場合に、利用者の90%以上が「ふつう以上」と評価する「体感品質3.5」を維持しながら、従来技術と比較してデータ通信量を最大で63%低減できることを確認した。通信回線が輻輳した場合でも、過剰なデータ通信量で送信することなく、適切品質で途切れにくいWeb会議サービスの利用が可能になるという。

NTTコムウェアは共同実験で得られた結果を踏まえ、Mintentを資料共有型のWeb会議サービス「letaria」に組み込み、Mintentを活用した初めての商用サービスとして2022年8月3日に提供を開始している。

また、NTTでは、Mintentが利用端末の低消費電力化にも役立つことが期待されるとしており、その確認を進める予定だ。

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