固定通信事業が黒字化
固定通信事業については、営業収益は前年同期比5.8%増の6600億円、営業利益は前年同期から416億円もの大幅改善により、68億円の黒字に転換した。田中社長は「今回の黒字転換を機に通期営業利益100億円の達成と、今後の増益基調を確立させたい」と話した。固定通信事業を支えるFTTHは183万3000契約に増加。今後も「エリア拡大を積極的に進めていく」方針だ。
固定通信事業の営業利益の黒字転換 |
NTT東西が21日に認可申請した、3年間で約30%値下げする光ファイバー接続料については「値下げ額が多いに越したことはないが、適正な判断がされているのではないか」と回答。これによる同社のユーザー料金値下げについては「現時点ではまだ決まっていないが、当社は他のサービスも含めてお客様にとって総合的に魅力的なものは何かという観点で検討している」と答えた。また、ソフトバンクが要望している1分岐単位での貸し出しについては「現在8分岐単位で借りていて、ユーザーも付いているので、即1分岐単位を要望するかというと、そこまで明確なスタンスは持ち合わせていない。それよりも、NTT側の情報開示や手続きに時間がかかることのほうが、今後の課題ではないか」と述べた。