離れた場所にある複数のネットワーク機器を手軽に管理したいというニーズが増える昨今、従来のオンプレミス型の管理ではなく、クラウドでの管理を選択する企業が増えつつある。
「クラウド管理型であれば、現地に行かず、遠隔からネットワークの状況把握やファームウェアアップデートができるため、運用管理の負担が大幅に削減されるからです」と日本ソルテックの伊地知太子氏は説明する。同社が提供するのが、台湾Zyxel(ザイセル)社のクラウド管理型ネットワークソリューション「Nebula(ネブラ)クラウド」だ。
対象機器は、Wi-Fi 6アクセスポイントからスイッチ、ルーター、セキュリティゲートウェイと幅広い。これらをクラウド上の「Nebulaコントロールセンター(NCC)」から一元管理できる。
図表 Nebulaクラウドと製品ラインナップ
管理画面が使いやすく日本語に対応していること、無料ライセンスでも管理機能が充実していることなどがユーザーに評価され、すでに全国の介護施設や国立大学、専門学校をはじめとして多数の導入実績がある。
Nebula製品はゼロタッチコンフィグレーションに対応しているため、各拠点への導入作業も簡単。クラウド側で必要項目を入力して機器を登録するだけ、拠点側では機器にケーブルを挿してインターネットに接続すれば、クラウドの設定が自動反映される。
UTMセキュリティゲートウェイ「USG FLEXシリーズ」を利用すれば、拠点間VPNの構築も容易だ。VPN機能をNCCの画面から有効にするだけで、すぐにVPNが構築できる。この機能で欧州本社と日本支社を接続している企業もあるという。また、クラウド認証機能も標準で備えており、「Radiusサーバーなど不要で、802.1X認証やMACアドレス認証、2段階認証など一通り網羅しています」(同社の工藤えり奈氏)。
(右から)日本ソルテック 営業本部 営業部 アカウントマネージャー 伊地知太子氏、同部 工藤えり奈氏
無料機能だけでも実運用できる!こうした機能の大半は、機器を購入すれば付属する無料ライセンスで利用できる。これだけでも企業ネットワークの実運用が可能だが、有償ライセンスを購入すれば、365日分のログ・統計データ保存や、ユーザー数無制限のクラウド認証機能など、様々なカスタマイズが可能だ。
NTT-ATとの監視カメラソリューションもさらに10月からはNTTアドバンステクノロジ(NTT-AT)と協業し、ネットワークカメラとZyxelのPoEスイッチ「GS1350-6HP」を組み合わせた監視カメラソリューションの提供を開始した。
一般的なPoEスイッチでカメラを接続できる距離は規格上最長100mだが、GS1350シリーズとNTT-ATのカメラならLANケーブルで最長150mのデータ通信とPoE給電が可能。Nebulaクラウド上でIPカメラの状態を監視でき、万が一カメラが停止した場合は自動でリブートする機能も備える。
コストを抑えて手軽にネットワークの遠隔管理や監視カメラを導入したい企業にとって、Nebulaは強力な味方になるだろう。
<お問い合わせ先>
日本ソルテック株式会社
TEL:03-6456-2574
E-Mail:nw-grp@sol-tec.co.jp
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日本ソルテック株式会社が国内販売するグローバルネットワーク機器ベンダーZyxel(ザイセル)社のクラウド管理型プラットフォーム「Nebula(ネブラ)」シリーズは、全国各地のデバイスをWebブラウザから統合管理できるネットワークソリューションです。 |