NECがIoTエッジ向けのファクトリコンピュータ発売、無線通信も追加可能

NECは2020年12月9日、ファクトリコンピュータ「FC98-NXシリーズ」の新たなカテゴリーとして、過酷な現場環境での利用を可能とし、無線通信に対応した「ファンレスボックスタイプ」新製品2機種を販売開始した。出荷開始は12月18日の予定。製造・物流・交通・農業などのIoTシステムのエッジコンピュータ用途として、今後5年間で2万台の提供を目指す。


FC98-NXシリーズに追加する「ファンレスボックスタイプ」

新製品は、Intel Core i3-9100TE プロセッサー搭載の「A22K」(希望小売価格25万1000円~)と、Intel Celeron G4900T プロセッサー搭載の「A29X」(希望小売価格22万1000円~)の2機種。ファンレス設計とすることで粉塵の侵入を抑制し、さらに従来製品と比較して体積を約2分の1まで小型化した。また、無線通信モジュールをオプションで用意しており、様々なIoTシステムのデバイスとの無線接続による遠隔監視・制御が可能だ。

オプションで無線LAN、3G/LTE、920MHz帯特定小電力無線の3種の無線通信モジュールを選択でき、現場環境に合わせて搭載可能。設備の稼働状況や温度・湿度などの環境を遠隔監視できるほか、複数の設備・センサ・IoTデバイスから収集したデータを一時処理し、必要な情報だけを転送することにより、システムの負荷を低減し、リアルタイムな処理が可能という。

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