導入・選定ガイド

ウェビナーに最適な配信サービスは? コロナ終息後はリアルとの同時開催が主流に

文◎原田果林(編集部) 2020.08.03

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新型コロナの影響で各種イベントがオンラインで開催されている。終息後もリアルとオンラインの同時開催が当たり前になりそうだ。ウェビナー・動画配信サービスの選び方から、必要な準備やコツを解説する。

 
Web会議システムによって会議の場がオンラインに移行する中で、社内研修や外部向けのセミナーといったイベントもオンラインで開催されるようになった。最近では株主総会や決算発表会、社内研修や学校の卒業式などのライブ配信も増えている。

「新型コロナウイルスの影響で、マーケティングのためのイベントを中止せざるを得なくなってしまった。しかし営業活動は続けないといけないので、オンラインでやりたいという相談が非常に増えている」と米Zoom Video Communicationsの日本法人、ZVC Japan カントリーゼネラルマネージャーの佐賀文宣氏は話す。

しかし一から自社で配信システムを構築するのはコスト的にも技術的にも簡単ではない。

「自前で配信をやると、ストリーミングサービスなどに配信する際のエンコード・デコードやパラメーターの設定が上手くいかないなど、システム的に様々なフェイラーポイントがある」(日本マイクロソフト Microsoft 365ビジネス本部 プロダクトマーケティグマネージャーの吉田馨一氏)

そこで、そうした配信システムのチューニングを考慮する必要なく、手軽にイベントが開催できるウェビナーサービスや動画配信サービスの利用が拡大している。

インタラクションが必要「Zoomウェビナー」は、100名から最大4万人の視聴が可能で、パネリストについては最大100人が参加できる。ウェビナーの設定方法は非常にシンプルだ。トピック(イベントのタイトル)と説明欄、日時、所要時間を入力し、登録式のセミナーにするかどうか、質疑応答機能を付けるかなどのオプションを選択すれば基本的な設定は完了する。

登録式セミナーの場合、参加者に送る登録フォームはカスタマイズ可能で、名前や連絡先はもちろん、業種や役職なども項目に追加できる。オリジナルの質問を作成することも可能だ。他にもリアルタイムに回答と結果表示ができるアンケート機能や質疑応答ができるチャット機能も備える。

「Zoomウェビナーの場合、4万人の参加者がいてもほぼリアルタイムで質問を受け、回答できる。イベントやセミナーは配信するだけではなく、参加者からの質問にも答えるというインタラクションが重要だ」(佐賀氏)

Microsoft Teams(以下、Teams)の「ライブイベント」機能は、1万人が参加可能だ(7月1日までの期間限定で2万人まで拡張している)。ライブイベントも、Web会議の登録と似た要領でタイトルと開始/終了日時、イベント形態、参加者などを選択すれば最低限の設定が完了。こちらもチャットによるQ&Aや、Microsoft Formsと連携したアンケートが可能だ。

 

 

図表1 Teams会議とライブイベントの比較

図表1 Teams会議とライブイベントの比較

 

 

社内や関係者などクローズドな環境を得意とした動画配信サービスとしては、エビリーが提供する、動画共有ポータルサイト構築システム「ミルビィポータル」も挙げられる。「動画コンテンツに特化したCMSのようなサービスで、社内や会員、顧客などに対して動画配信ができる」と同社ビデオソリューション事業部 マーケティング担当の若林健太氏は説明する。

ライブ配信だけでなく、オンデマンド配信も可能で、動画コンテンツの管理、テストやアンケートの機能も備える。利用企業の多くが社内研修や教育に利用しているといい、「例えばホームセンターを展開する企業では、新商品の説明動画などを作って各店舗に周知している。フランチャイズや販売代理店を抱えている企業で多く使われている」(同氏)。

エビリーでは大規模向けの「ミルビィ」も提供しており、こちらは「数千人規模の配信に使いやすいツール。外部のチャットツールなどと一緒に連携して使えるので、視聴者から質問をもらって返答することもできる。ライブ配信のセミナーやイベントに使われることも最近は多い」という。動画の埋め込みコードも発行できるので、自社のWebページにプレイヤーを埋め込んで配信することも可能だ。
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