日立が「出島」から新事業 社員の“幸福度”見える化で企業支援
働く人を幸福にする──。究極ともいえる目標に、日立が新会社を設立して挑む。新会社の代表取締役 CEOに就任する矢野和男氏は「幸せな人・組織は生産性も創造性も高い」と強調する。まちづくり、介護・医療など様々な産業で展開していくという。
日立製作所は2020年6月29日、ハピネス&ウエルビーイング産業を創生することを目的とした新会社「ハピネスプラネット」を7月20日に設立すると発表した。独自開発してきた幸福度計測技術を事業化する。
具体的には日立が構築した、幸福感や組織の活性度などを定量化した「ハピネス関係度」を見える化できるスマートフォンアプリ「Happiness Planet」を提供すると共に、企業のマネジメント支援を手掛けていく予定だ。同アプリはスマホだけでなく「Apple Watch」にもインストールできる。
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新会社の概要 |
新会社設立の社会的背景について、「20世紀はとにかく、基本的なモノがなかった。昨今のマスク不足で、こうした時代の一部を追体験した人も多いのではないか。モノを供給すれば、これ自身がビジネスになる時代だった。そういう時代は終わり、モノの豊かさから心の豊かさを追い求める時代に変わろうとしている」と新会社の代表取締役 CEOに就任する日立製作所 フェロー 未来投資本部ハピネスプロジェクトリーダーの矢野和男氏は説明した。
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日立製作所 フェロー 未来投資本部ハピネスプロジェクトリーダー 矢野和男氏 |
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