企業ネットワーク最前線

フォークリフトをIoTで監視!――動画データの送信方法に工夫アリ!

文◎唐島明子(編集部) 2017.05.22

  • bookmark
  • Teitter
  • 印刷

センサーデータだけでは捉えられない“状況”も、ネットワークカメラの動画であれば記録できる。フォークリフトの危険運転を正しく検知するため、IoTサービス「FORKERS」は車載器に加えカメラも標準搭載した。

 
「ネットワークカメラは当初、オプションにする予定だったが、標準で取り付けることにした。加速度センサーのデータだけでは、本当に危険運転だったか判別できないケースがある」

物流倉庫や工場などで利用されているフォークリフトを監視するIoTサービス「FORKERS(フォーカーズ)」の開発背景についてこう説明するのは、三井物産エレクトロニクス(MBEL)のCTO、早川恭二氏だ。

同サービスは、フォークリフトに取り付けた車載器に搭載されている加速度センサーで危険運転を検知する。ところが、「危険運転なんてしていない。急に何かがフォークリフトの前に転がってきたから、避けるために急旋回しただけだ」などとオペレーターが主張した場合、加速度センサーのデータだけでその真偽を明らかにすることは難しい。そんなとき管理者は動画データを見れば、本当に危険運転だったかどうかを判断できる。

2つのパスでクラウド接続FORKERSはフォークリフトの危険運転を検知して安全運転を支援するほか、稼働管理、部品の保守支援、日報や週報といった報告書作成などを自動化するIoTサービスだ。

どのフォークリフトメーカーのフォークリフトでも、必要なデバイスを取り付ければFORKERSのサービスが利用できる。そのデバイスとは、車載器やネットワークカメラ、電源ボックス(Wi-Fi通信モジュール搭載)、RFIDリーダーだ(図表)。車載器はクルマに取り付ける無線装置で、3G通信モジュールのほかにも加速度センサー、GPSなどを搭載している。

 

図表 IoTサービス「FORKERS」のシステム構成イメージ
図表 IoTサービス「FORKERS」のシステム構成イメージ



これらをセットアップしたフォークリフトにオペレーターが乗り、イグニッションをONにするとブザーが鳴る。ブザーを止めるには、オペレーターが自分のカードをRFIDリーダーにかざす必要がある。これにより、誰がどのフォークリフトを運転しているかが識別できる。


RFIDで認識したオペレーターの情報は、車載器の3Gでクラウドに送られる。加えて、車載器でモニタリングしているフォークリフトの稼働時間・走行距離などの情報も同じく3Gでクラウドに集められ、オペレーターの日報、週報、月報としてレポートが自動生成される。

FORKERSでは、3Gのほかにも、ネットワークカメラ用に、電源ボックスからインターネットへ向かうWi-Fiも装備した。

「動画データを従量課金の3GやLTEで直接クラウドに送信すると通信コストがかさむ。そこでもともと車載器についている3Gとは別系統で、電源ボックスからネットワークカメラ用にWi-Fiでもインターネットにつながるようにした」と早川氏は言う。
続きのページは「business network.jp」の会員の方のみに閲覧していただけます。ぜひ無料登録してご覧ください。また、すでに会員登録されている方はログインしてください。

スペシャルトピックスPR

extreme1906
nttcom1906sp
saxa1906

>> 今月の月刊テレコミュニケーション

月刊テレコミュニケーション【特集】5Gのホントの実力
[Part1]5G新アプリも米国発に? [Part2]韓国「5G+戦略」の実像 [Part3]実証実験で見えてきた5Gの実力 [Part4]産業イーサを代替できる? さらに進化する5G

●[インタビュー] 慶應義塾大学教授 砂原秀樹氏「IoTセキュリティと情報銀行がインターネット前提社会の基盤」 ●今から始めるGDPR対策 ●メッシュWi-Fiで“超手軽”な無線LAN ●100万円から作れる!Amazon Go型店舗 ●Ansibleでソフトバンクが働き方改革 ●電気もガスもWi-SUNの時代へ ほか

>>詳しい目次を見る

ホワイトペーパー

スペシャルトピックス

Synology話題の「メッシュWi-Fi」を選ぶならSynology

ハード性能に加えてソフト機能も充実! ビジネスにも活用できる。

Cloudian HyperStore企業のGDPR遵守を強力サポート!
EB級ストレージを安価に自社構築

Amazon S3と同等のオブジェクトストレージを自社で構築・運用できる

NEC UNIVERGE SVシリーズクラウドとの連携を容易に実現!
新NEC UNIVERGE SVシリーズ

新端末を組み合わせることで、通話にとどまらない充実した機能

インテルキャリア網もクラウドネイティブへ
5G革命を推進するインテル

インテルが5G時代の新NW実現に向けた取組みを加速させている。

エクストリームネットワークスWi-FiとIoTをAIが自動で管理
10万人のスタジアムに搭載

「Smart OmniEdge」がネットワークエッジのトラブルから解放する!

NTTコミュニケーションズeSIMを本格提供! 垂直統合で企業のIoT活用を支えるNTT Com

国内MVNO初のリモートプロビジョニング対応eSIMサービスも提供開始

サクサキャリア網の利用で高い通話品質
スマホ2台までお試し導入も!

サクサのビジネスホンなら、スマホ内線が途切れない! 使い勝手も◎!
NTTコムウェアスマホ内線で高い通話品質を実現!

交換機開発のノウハウを活かしたNTTコムウェアのクラウドPBXは、高い安定性や優れた通話品質が特徴

日本シエナコミュニケーションズ光伝送網の能力はもっと引き出せる
目指すは“どこでも400G”の世界

シエナが1波800Gbps伝送を可能にする新世代チップを発表した。

アクセスランキング

tc1904
kaden
softbankworld2019

「通信」の力でビジネスを進化させるbusinessnetwork.jp

Copyright(c) 2018 RIC TELECOM Co.,Ltd. All Rights Reserved. 記事の無断転載を禁じます