東陽テクニカ、無線LAN構築支援のiBwaveと総代理店契約――オリンピックのアクセスポイント設置にも活用

東陽テクニカは2016年8月24日、カナダのiBwave Solutions(以下、iBwave)と国内総代理店契約を締結したと発表した。iBwaveのソリューションは、屋内に基地局やアンテナを設置する分散アンテナシステム設計構築支援を行うもので、ロンドンオリンピックやリオデジャネイロオリンピック、パリの地下鉄などのアクセスポイント設置に利用されているという。

東陽テクニカは、無線LAN環境のデザイン手法を提供する無線LAN環境構築支援ツール「iBwave Wi-Fi」(PC版)、「iBwave Wi-Fi Mobile」(モバイル版)を2016年9月1日から販売開始する。

これらの製品は、公共施設や大規模施設、公共交通機関などにおける無線LAN環境を効率よく構築するための支援ツールだ。iBwave Wi-Fiは3次元、iBwave Wi-Fi Mobileは2次元で施設やフロアのモデルを作成すると、システムが壁・窓・床など実際の材質に基づいた電波の減衰率、そして設置するアクセスポイントの出力やアンテナの特徴をもとに電波の強さ・広がりを予測して、アクセスポイントの最適な設置場所を推奨してくれる。

従来の無線LAN環境構築では、アクセスポイントの仮設置を行った後、サーベイツールを用いて電波の強さを測定して最適な状態になるまで繰り返し調整していた。設置するアクセスポイントが多くなると、トライアンドエラーに要する工数が膨大になるといった課題があったが、iBwave Wi-Fi/Wi-Fi Mobileを利用すれば、そうした課題を解消できる。

他にも、ケーブルやイーサネットスイッチなどの有線ネットワーク機器も考慮した設計ができ、システム全体として最適な調達が可能になる。また、電波強度を実測し、設計モデル上に記録することもできる。作成されたデータを閲覧する無償のビューワー、データの受け渡し・管理を行うクラウドサービス「iBwave Cloud」もあり、関係者が必要なな情報を簡単に共有可能だという。

iBwave Wi-Fiは、永続ライセンスが86万8000円(税別、以下同)で1年間使用ライセンスが64万1000円。iBwave Wi-Fi Mobileは1年間使用ライセンスが27万1000円となっている。

左からiBwave Wi-Fi(PC版)、iBwave Wi-Fi Mobile(モバイル版)

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