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IIJとACCESSの合弁会社ストラトスフィアのSDN戦略とは?「最終的に目指すのはCloud OS」

文◎太田智晴(編集部) 2012.06.04

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ストラトスフィア 代表取締役社長
浅羽登志也氏

今話題のSDN(Software Defined Network)。このSDN向けソフトウェアの開発のため、IIJとACCESSがこの春に共同設立した合弁会社がストラトスフィアだ。同社は6月4日、記者説明会を開いた。


SDN(Software Defined Network)向けソフトウェアの研究開発を目的に、IIJとACCESSが4月に共同設立した合弁会社、ストラトスフィアが2012年6月4日に記者説明会を開催した。


ストラトスフィアの事業目標
ストラトスフィアの事業目標


ネットワーク仮想化やSDNをめぐる開発競争はますます過熱してきているが、同社代表取締役社長の浅羽登志也氏が競合他社との違いとして挙げたのは「SDNにとどまらず、上位レイヤも見据えている」点だ。具体的にはまず、PaaSレイヤに対してAPIを提供していく予定だという。

ストラトスフィアはこの5月にSDNソリューションの第1弾として、OpenFlowベースのコントローラである「SDN IaaS」のβ版をリリース。10月ごろに商用版の提供を開始する計画だが、この商用版でIaaSとPaaSの連動を可能にするAPIを実装する予定だ。

同社取締役副社長の石黒邦宏氏は、現在のクラウドでは「本来であればネットワーク層でやるべきこともPaaSのレイヤで行われている」と指摘。そのうえで、「PaaSのレイヤで本当に必要とされているネットワークの機能を提供していきたい」と説明した。


ストラトスフィアの開発方針
ストラトスフィアの開発方針


そしてストラトスフィアでは最終的に、IaaS、PaaS、SaaS全体を統合的に制御する「Cloud OSを開発していきたい」(浅羽氏)考えだという。


ストラトスフィアの開発ロードマップ
ストラトスフィアの開発ロードマップ。「後発なので早く開発していきたい」と浅羽社長


OpenFlowにはHop-by-HopとOverlayの2方式があるが、SDN IaaSが現時点でサポートするのは、既存のIP網に手を加えなくても導入が可能なOverlay方式だ。このOverlay方式では、L2フレームをL3パケットでカプセル化するトンネリング技術を用いるが、SDN IaaSではEtherIP、VXLAN、NVGRE、STTの4つのトンネリングプロトコルに対応している。


OpenFlowの2つの適用モデル「Hop-bu-Hop」と「Overlay」の概要
OpenFlowの2つの適用モデル「Hop-bu-Hop」と「Overlay」の概要


会見ではSDN IaaS β版のデモも披露された。もともと異なるVLANのセグメントにあったVM間の通信がコントローラ側の設定1つで行えるようになったり、東京-大阪間のライブマイグレーションが同じくコントローラ側の設定だけで簡単に行えることが示された。

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