「FWとは桁違い!」A10ネットワークスがDDoS対策を強化したロードバランサ

日本市場ではここ2年で6倍に成長――。首位のF5ネットワークスを猛追するロードバランサベンダー、A10ネットワークスがDDoS対策機能を強化した2つのミッドレンジモデルを発表した。

A10ネットワークスは2012年2月15日、記者会見を開催し、日本戦略と2つの新製品について説明した。

ロードバランサ/ADCベンダーである同社は、2009~2011年の2年間でグローバルで5倍、日本では6倍という急成長を遂げたという。国内レイヤ4-7スイッチ市場のシェアについても、富士キメラ総研によると、これまでトップを独走してきたF5ネットワークスにわずか2ポイント差まで迫る2位へと浮上している。

富士キメラ総研による国内レイヤ4-7スイッチ市場のシェア。2011年度見込みでA10ネットワークスは29.2%と、首位に2ポイント差の2位
富士キメラ総研による国内レイヤ4-7スイッチ市場のシェア。2011年度見込みでA10ネットワークスは29.2%と、首位に2ポイント差の2位

このような大躍進の重要な要因の1つとして、創設者 兼 本社CEOであるリー・チェン氏が挙げたのは「卓越した顧客サービス」である。

「2004年に日本の大企業に勤める日本人の友人2人とディナーをしたときに聞いた話が、私がA10ネットワークスを設立した大きな理由となっている。彼らは米国のネットワークベンダーがいかにひどい顧客サービスを提供しているかを力説した。最もレベルの高いトラブルなのに、1カ月以上経っても答えが返ってこないという。この話を聞いて、私は顧客サービスに本当に特化した会社を作ろうと考えた」

続いて、日本法人の代表取締役社長を務める小枝逸人氏が、日本でのさらなる顧客サービス向上を図っていくため、次の2つの施策を行ったことを披露。まずはQA(Quality Assurance:品質保証)体制の国内での構築だ。そして、もう1つは、ワールドワイドのコールセンターの一部を日本にも設置すること。すでに試運転が始まっており、高いスキルを持ったエンジニアが日本語/英語のバイリンガルで対応するという。「三井物産が我々に投資しているということもあり、日本へのコミットメントは、他の海外企業とはちょっと違う」と、小枝氏は“日本品質”の顧客サービスをアピールした。

A10ネットワークス 代表取締役社長 兼 CEOの小枝逸人氏。南アジアのヴァイスプレジデントも務める
A10ネットワークス 代表取締役社長 兼 CEOの小枝逸人氏。南アジアのヴァイスプレジデントも務める

なお、A10ネットワークスの販売パートナーは、1次代理店がNEC、MKI(三井情報)、ユニアデックス、伊藤忠テクノソリューションズの4社で、OEMパートナーが日立製作所の1社。2次代理店については現在8社で、「これから2次代理店をどんどん増やしていきたい」(小枝氏)という。

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