イー・アクセスは2012年2月9日、中期事業戦略「成長戦略 2015」を発表した。2012年3月期の予測値と比べて、売上高では72%増の3500億円、契約者数では260万増の660万契約を2015年3月期に目指すという。
イー・アクセスの中期事業目標(3カ年) |
この中期戦略における柱となっているのは、ステップ1と位置づけられた「モバイルブロードバンド強化」とステップ2の「スマートフォン戦略」だ。
イー・アクセスの成長戦略 |
日本のモバイルブロードバンド市場はイー・モバイルが切り拓いてきたといっても過言ではないが、最近はUQコミュニケーションズのWiMAXやNTTドコモのLTEの登場で競争は激化している。そこで今回の中期戦略で挙げられているのがLTEへの取り組み。今年3月にLTEを開始し、来年3月までにLTEのエリアカバー率を70%まで拡大することなどによって、ARPU向上と解約率の改善を図っていくという。
また、ステップ2のスマートフォン戦略は、イー・モバイル専売店の拡大、LTEスマートフォンの準備、ブランディング及びマーケティングの強化の大きく3つの施策からなっており、特定の顧客セグメントをターゲットにスマートフォン市場への“再参入”を行うとのことだ。