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NTTドコモのスマートフォン戦略「iモードを活かす」~ 阿佐美執行役員インタビュー

構成◎村上麻里子(編集部) 2011.07.26

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NTTドコモ 執行役員
スマートコミュニケーションサービス部長
阿佐美 弘恭氏

全社あげてスマートフォンにシフトするNTTドコモ。スマートコミュニケーションサービス部では、iモードで提供しているサービスをスマートフォンに移行するとともに、スマートフォンで新たなビジネス基盤作りを目指す。


――4月1日付けで、これまでiモードを担当していたコンシューマサービス部とスマートフォン事業推進室を統合し、スマートコミュニケーションサービス部を新設しました。この部署を設立した目的はどこにあるのですか。


阿佐美 携帯電話では、我々通信キャリアとお客様、端末を提供するメーカー、iモード向けにコンテンツを制作するコンテンツホルダー、さらには製品を販売するドコモショップなど、それぞれがWin-Winになれる関係を長年にわたり構築してきました。

現在は携帯電話からスマートフォンへの移行が急速に進んでいますが、スマートフォンはグーグルの「Androidマーケット」やアップルの「アップストア」のように、端末を供給するメーカーが自社でアプリストアも持っており、通信キャリアがネットワークだけ提供すればグローバルに展開することができます。

我々は携帯電話で通信キャリアが付加価値を出すビジネスモデルを展開してきましたが、スマートフォンではそうした余地が少なくなっており、「土管屋」になる可能性があります。しかし、我々には3000社2万3000の公式サイト、2億3000万登録というiモードで培ったビジネスリソースがあります。このリソースをスマートフォンでも活用していくことが重要と考えています。

――具体的にどのような取リ組みをしているのですか。

阿佐美 従来iモード部隊とスマートフォン部隊は別々にコンテンツホルダーに対応していましたが、部内のコンテンツ推進室に窓口を一元化しました。

また、オープンサービス企画室では、スマートフォンの良さを活かす一方、足りない部分を充実させようとしています。このほか、フィルタリングや迷惑メールなどセキュリティの問題にも取り組んでいます。

サービス移植で好循環を作る

――スマートフォンの足りない部分とは、どのようなところですか。

阿佐美 携帯電話のサービスは作り込みから契約まで通信キャリアやキャリアショップが関わっており、お客様は購入直後から使い始めることができます。

これに対し、スマートフォンはPCと同じ発想で、購入者自身が欲しいと思ったアプリをダウンロードして後から機能を足していくので、携帯電話の至れり尽くせりの対応に慣れているお客様の中には当初不満を感じる方もいます。このため、携帯電話からスマートフォンにスムーズに移行できるように垣根を取り除いていこうとしています。

――そうした一例として、「spモード」をベースにiモード上で提携していたサービスをスマートフォンに積極的に対応させています。

阿佐美 今年度は、iチャネルやiコンシェル、ケータイデータお預かりサービス、メロディコールなどをスマートフォンに移行する予定です。

現状では、お客様が携帯電話からスマートフォンに機種変更されると、ドコモの独自サービスも公式サイトもいったん解約になり、あらためて契約し直さなければなりません。つまり、これらのサービスがスマートフォンに対応していなければ解約したままになってしまいます。

またドコモショップでは、機種変更時に新しいサービスをご紹介する等の取り組みにより、多くのお客様にドコモが提供するサービスに加入していただいています。ショップスタッフのセールストークによるところが大きいのですが、現在はスマートフォンに対応したサービスがまだ少ないため、そうしたパワーを活かしきれておらず、「機会損失」になっています。

スマートフォンでもサービスが増えてお客様に販売できれば、ショップの手数料収入につながるという良い循環が生まれるので、ドコモショップの店長からは「早くスマートフォンでもサービスを提供してください」と言われています。スマートフォンへの移行時にサービスも一緒に移れる環境を少しでも早く作りたいと考えています。

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