台湾MediaTekは2022年1月19日、無線LANの次世代規格である「Wi-Fi 7」のデモを実施すると発表した。合わせて、Wi-Fi 7を搭載した製品を2023年から順次発売することも発表している。
Wi-Fi 7は、現在「Wi-Fi 6」として製品が販売されているIEEE802.11axの後継となる次世代規格「IEEE 802.11be」に当たるもの。2.4GHz、5GHz、6GHzの3つの周波数帯を利用し、最大で320MHz幅を使った広帯域通信が可能なこと、複数帯域で伝送することで通信品質を安定化させ遅延を低減する「マルチリンクオペレーション(MLO)」機能や、干渉を回避する「マルチユーザーリソースユニット(MRU)」機能を備えることなどが特徴だ。
なお、Wi-Fi 6等の名称は業界団体であるWi-Fi Allianceが決定しており、現時点では、11beがWi-Fi 7と呼ばれることが正式に決定しているわけではない。
発表によれば、Wi-Fi 7のデモは、MediaTekの主要顧客および業界関係者向けに行われ、Wi-Fi 6の2.4倍と言われるWi-Fi 7の最高速度を達成する様子や、MLOを利用した伝送が確認できるという。