JTOWERとNTT西、インフラシェアリングに向けた鉄塔カーブアウト(売買)を実施

JTOWERとNTT西日本は2021年7月8日、NTT西が保有する通信鉄塔71基をJTOWERへ売却する基本契約を締結したと発表した。

鉄塔売買のスキームのイメージ

今後、各鉄塔ごとの既存利用事業者の契約をNTT西からJTOWERに2021年9月から順次移管し、資産引き渡しを行っていく予定だ。

社会基盤を担う5Gネットワークの整備においては、4G以前と比較して膨大な数の基地局が必要になると見込まれており、通信業界全体に資する効率的かつ経済的なインフラシェアリングソリューションの提供に向けて、JTOWERとNTTは既存インフラの活用も含めて検討を進めてきた。今回の基本契約締結はその一環という。

対象鉄塔のイメージ

JTOWERは、屋内における通信インフラシェアリングや屋外における新設タワーのシェアリングに加え、通信事業者が保有する既存通信鉄塔のカーブアウトの取り組みを重要な成長戦略の1つと位置付けている。今後も、通信事業者が保有している通信鉄塔のカーブアウトの取り組みをさらに拡大し、インフラシェアリング事業者として、携帯キャリア含めた通信事業者等の誘致活動を強化することで、社会的に重要な通信インフラの有効活用を促進し、5Gネットワークの早期整備、設備投資の効率化、環境負荷軽減等の社会課題の解決に繋げていきたいとしている。

また、NTTグループは、JTOWER、ならびにJTOWERが誘致した通信事業者に対して、5Gなどのネットワークに必要な光回線や通信機器の設置に必要な局舎スペースなどのNTTグループが保有するアセットの提供及び、長年の通信事業で培った通信機器の工事・保守等のオペレーションを支援することで、5Gネットワークの早期整備、設備投資の効率化に貢献していきたいという。

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