ローカル5Gの市場が急拡大を続けている。しかし、多くのユーザーがその高い費用に不安を抱えているのが実情だ。
基地局装置などは仮想化やクラウドなどの選択肢が用意され、徐々にコストも下がっているが、特に問題なのがランニングコストである。プライベートネットワークを初めて導入する企業も多く、想定外のことが起こりがちだ。「ローカル5G導入にあたっては基地局設置に伴う電波状況の確認は必須ですが、初めての測定ということできめ細やかなサポートが必要なケースが非常に多いです」とローデ・シュワルツ・ジャパン Test & Measurement アカウント・マネジャーの笠松龍宏氏は明かす。
ローデ・シュワルツ・ジャパン Test & Measurement アカウント・マネジャー 笠松龍宏氏
そこでローデ・シュワルツが今年春より取り組んでいるのが、サポート体制の強化である。「当社ではソリューション購入後のサポートを無償で提供します」と笠松氏は語る。「そのためランニングコストを抑えることができます。従来から実施していた初期費用を抑える提案を含め、お客さまが求める低コストというニーズに応えられます」
具体的なサポート体制強化策は次の通りだ。社内では技術ホットライン(コールセンター)の人数に加え、ローカル5Gに対応する技術者も増強している。「昨年度の春に比べ約3倍の人数になっています」と笠松氏。
社内だけではない。社外でもローデ・シュワルツ製品をサポートするパートナーベンダーを増やしており、技術の共有を進めている。「多方面から顧客を全面的にサポートする体制を整備しています」と笠松氏は語る。