ワイヤレスジャパン/WTP2021ミリ波やToFセンサーを展示するレンジャーシステムズ、人体を高い精度で識別

センシングにおいてはユーザーごとに様々な要件があるが、悩ましいのが精度と値段である。目的によっては多少の誤差があっても安価に済ませることが許されるだろう。レンジャーシステムズのブースではミリ波やBluetoothなど様々なセンサーとそれらを収容するゲートウェイが展示されており、実際の精度を体験しながら相談することができる。

センシングには様々な手法や技術があるが近年、特に注目が集まっているのが「人間」を可視化するセンシングだ。例えばコロナ禍において、感染症防止の観点から一定エリアに入れる人数を制限する対策が求められている。

レンジャーシステムズのブースでは「ミリ波」を用いて人体を検知するセンサーのデモンストレーションが行われていた。センサーから1.5m以内に人体がいる場合にそれを検知し、連動しているPC画面が変化して警告を行う。1.5m以上離れると通常時の画面に戻る様子が確認できる。



レンジャーシステムズのミリ波センサーが人体を検知して、画面が変化する様子

レンジャーシステムズでは車載用のミリ波センサーも開発している。「建築現場で重機に取り付けることで、人が巻き込まれる事故を防止することに繋がる。人体を検知するセンサーとしてはレーダーやカメラを用いたものがあるが、レーダーに比べるとミリ波センサーは安価だ。また、カメラは振動や雨など環境の変化に弱く、ミリ波センサーは屋外でも高い精度で人間が近づいていることを検知できる」とレンジャーシステムズ IoT事業部の江野泰代氏は説明する。

レンジャーシステムズの車載用ミリ波センサー(右上)
コントローラー、アプリケーションなど一式の様子

また、もう1つレンジャーシステムズで目立っていたのが、Bluetoothを用いて距離を測定する「ToF(Time of Flight)」センサーである。こちらは信号が対象物に反射して返ってくるまでの時間をもとに距離を測定するセンサーで、「およそ8000円ほど」と安価に設置できることが特徴だ。


ToFセンサーの様子

ブースではToFセンサーはゴミ箱に取り付けられており「ゴミ箱がいっぱいになったら回収に来ることができるようになるため、無駄な回収を減らせる」と江野氏は話す。同社ブースではその他にも様々なセンサーやそれらを収容するゲートウェイが展示されており、それぞれの課題に合わせた最適な対策を見つけることができるだろう。

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