2020年12月にローカル5Gの制度改正が行われ、それまでのミリ波(28GHz帯)・NSA(ノンスタンドアロン)構成に加えて、Sub6帯(4.5GHz帯)とSA(スタンドアロン)構成が選択できるようになった。ローカル5Gシステム構成の自由度が高まり、今後、機器選定の選択肢も大幅に広がることだろう。
ファーウェイはすでに、こうした柔軟な選択を可能にするローカル5G向け基地局とCPE(宅内通信装置)のラインナップを揃えている。ワイヤレスジャパン2021の同社ブースでは、それらの製品を展示するとともに、フィールド検証の結果も紹介している。
NSA/SAの両方に対応するミリ波基地局
ローカル5GのSA構成に対応する基地局ラインナップは下の画像の通り、室外用ベースバンドユニット、ミリ波対応の小型基地局、C-band(Sub6帯)対応小型基地局を揃える。28GHz帯・400MHz幅によるフィールドテストでは、端末6台へのダウンリンク速度で最大4.42Gbpsのスループットを記録している。
SA対応ローカル5G基地局のラインナップ
同ブースではローカル5G基地局だけでなく、CPEも展示されている。こちらは日本国内で使用するために必要な認定を取得している最中だが、説明員によれば、遅くとも2021年内には商用利用が可能な状態になるという。
ミリ波対応のCPE
国内では、Sub6帯・SA構成によるフィールドテストも実施した。マンションの異なるフロアにCPEを設置し、屋外の基地局との通信品質・性能を検証。端末8台の構成で、ダウンリンクは最大5.66Gbps、アップリンクは1.02Gbpsを記録した。
Sub6帯・SA構成によるフィールドテストの結果
ファーウェイブースではこのほか、Wi-Fi 6対応の無線LANソリューション「AirEngineシリーズ」なども展示しており、高性能なエンタープライズ向け無線ネットワークソリューションに触れることができる。