これによると、まずテレワーク下では雑談がかなり減っていることが判明した。「在宅のテレワークで、あなたは職場のメンバーと『雑談』をしましたか?」との質問には、「ひんぱんにした」11.7%、「少しした」39.1%、「ほとんどしていない」28.3%、「あまりしていない」20.9%との回答が得られた。約半数がテレワーク下で雑談をしていないと感じていることになる。
テレワーク下での雑談の状況 |
雑談が減ることによる心理的な面では、不安が高まることがわかった。「仕事をするうえで『雑談』ができなくて困ることはありますか?」との質問に、「かなりある」23.0%、「少しある」51.7%と、およそ75%の人が何らかの部分で困ると回答した。「ほどんどない」は3.5%、「あまりない」は21.7%となった。
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多くのビジネスパーソンが雑談ができなくて困っていた |
スコラ・コンサルト プロセスデザイナーの若山修氏は「コロナ禍の非常事態宣言に伴い、オンラインミーティングのハード面は急速に整備され、数カ月のうちにオンラインでの話し合い方に関するリテラシーは形成されつつあるように思う。次に私たちが考えなくてはならないのは、オンラインコミュニケーションを当たり前としながら、いかに雑談の果たす役割を明確にし、その機能を業務や職場のコミュニケーションに組み込んでいくか。さらには、あらためてオフライン(リアルな場)でなければ果たせない対面コミュニケーションの使い方をどう見定めていくか、ということだ」と述べた。