NTTコミュニケーションズは2020年9月4日、オンラインワークスペース「NeWork(ニューワーク)」に関する説明会を開催した。
NeWorkは、立ち話感覚でのちょっとした相談や雑談などリモートワークにおけるコミュニケーションの活性化を目的にデザインされた。PCのWebブラウザからログインし、自分の居場所にあたる「ワークスペース」に入ると、プロジェクトや話題ごとに「バブル」を作ることができる。このバブルが仮想的な部屋(会話スペース)として機能する。同じバブルに入っていれば、マイクに向かって話すだけで全員に伝わるので、同じオフィスにいるかのようにチームやプロジェクトのメンバーに話しかけることができるという。
NeWorkの画面イメージ |
「新型コロナウイルスでオフィスにメンバーが集まって仕事をする働き方が一変した。ほぼ全社員がリモートワークという今までにない状況の中で、新しいコミュニケーションを提供しなければならないと使命を感じた」とNTTコム 取締役 プラットフォームサービス本部 アプリケーションサービス部 部長の工藤潤一氏は開発の経緯を説明した。
NTTコミュニケーションズ 取締役 プラットフォームサービス本部 アプリケーションサービス部 部長の工藤潤一氏 |
開発にあたっては、プロダクトデザイナーやアートデザイナー、ITコンサルタントなど様々な分野の専門家へのインタビューや、リモート会議ツールユーザーへのアンケートを行い、リモートワークにおけるコミュニケーションの課題やニーズの把握に努めた。
その結果、浮き彫りになったのが①コミュニケーションの絶対量の減少、②会議時間以外の余白の消失、③新しい気づきや雑談の減少といった課題だ。
リモートワークでコミュニケーションに課題が生まれている |
オフィスでは隣に座っている人に話しかけたり、上司にちょっと相談するといったことができるが、離れていると、そうした会話をするにもわざわざWeb会議を設定しなければならない。オフィスで当たり前のように行われていた、”どうでもいい”会話をする機会が減っているという。
「Web会議はレッドオーシャンで、世の中に定着し始めている。ただ、既存のWeb会議では充足できないニーズもある。NeWorkはそうしたニーズに対応し、リモートワークにおけるチームの一体感を醸成することができる」とプラットフォームサービス本部 アプリケーションサービス部 担当課長の大野智史氏は述べた。