東陽テクニカは2020年3月27日、「5Gパケットキャプチャソリューション」を4月1日に発売すると発表した。
これは、米Garland Technology社製のネットワークTAP「BiDi Passive Fiber Network TAP」と、東陽テクニカ製のパケットキャプチャ/解析システム「SYNESIS」のポータブル型25GbE対応モデルを連携させたもの。
ネットワークTAPとポータブル型パケットキャプチャ装置の組み合わせにより、5Gネットワーク環境における迅速な障害解析を実現するという。
BiDi Passive Fiber Network TAPは、多重化した信号を1組の信号線で送受信することで通信の高速化を可能とするBiDi規格に対応する。インライン側に1芯2波で入力されたトラフィックを周波数分離し、モニターポートより出力できる。
また、SYNESISのポータブル型25GbE対応モデルは、イーサネット上を流れるトラフィックを連続でキャプチャ/解析できるLANアナライザー。25GbEだけではなく、1/10/25/40/100GbEデータを1台で取りこぼしなくキャプチャできるという。
東陽テクニカによれば、5Gネットワークはモバイルフロントホールやバックホールなど各箇所が様々なイーサネット規格(1/10/25/40/100GbE)で構成され、各規格のパケットを完全に可視化・解析することが求められる。
5Gパケットキャプチャソリューションは、BiDi Passive Fiber Network TAPがネットワーク上を流れる全トラフィックを通信への影響なしに分岐してSYNESISへ送り、連続でキャプチャして全パケットを完全・忠実に可視化・解析できるのこと。このため、5Gネットワークの通信トラブルを迅速かつ正確に特定して解決するのに貢献するとしている。