NECは2019年12月23日、通信トラフィックを高度に制御する「Traffic Management Solution(TMS)」について、VMwareの仮想化環境で動作することを認定する「VMware Ready for NFV」を取得したと発表した。両社ソフトウェアの組み合わせを詳細な評価を通して動作性を確認するもので、認定された情報は VMware Solution Exchange(VSX)で公開される。
TMSは、ネットワークの特性やトラフィック状況に応じて最適な通信パラメータを適用する機能や、パケットロスによる再送を制御する機能などにより、5Gにおいて益々重要となる利用者の体感品質向上や通信事業者の効率的なネットワーク運用を実現する製品だ。
NECによれば、今回の認定では、グローバルで高い実績を持つVMware仮想化環境でのTMSの運用動作が詳細な検証により確認されており、これにより、通信事業者は安心して導入を進めることができ、スケジュール面においてもサービス開始に向けての期間を短縮し、計画通りのTMS導入とサービス開始が実現できるとしている。
また、導入前の段階においても、導入検討に必要な諸条件がVSX上で公開されているため、意思決定プロセスの効率化を図ることが可能。これらにより、通信事業者は多様な市場ニーズに応じて迅速に新規サービスを立ち上げることができるようになるという。