パロアルトの「Cortex XDR」を活用、効率化分を料金にも反映――インフォセックがMDRサービス

インフォセックは2019年9月末から、SOC向けにマネージド型ネットワーク監視サービスをスタートする。パロアルトネットワークスのセキュリティツールを集約した「Cortex XDR」の活用により運用を効率化。余分なアラートを削除して工数を削減するほか、各端末などに潜む脅威を組織全体で詳細に可視化できることが特徴だ。

パロアルトネットワークス(パロアルト)とインフォセックは2019年9月12日、パロアルトのSaaSである「Cortex XDR」を活用した、日本初のMDR(Managed Detection and Response)サービス「MDRサービス powered by Cortex XDR」を9月末から提供すると発表した。

Cortex XDRは、パロアルトが4月にリリースしたSOC(セキュリティ・オペレーション・センター)向けの、次世代型ディテクション&レスポンス(脅威検出・対処)ソリューション。同社の次世代ファイアウォール(NGFW)や、エンドポイントセキュリティの「Traps」などの製品から得られた、ネットワークやエンドポイント、クラウドのログデータをデータレイクに集約。ふるまい検知や機械学習などの技術により脅威を検出し、短時間で攻撃の封じ込めを可能にする。また、従来の多くのセキュリティツールでシステム毎に発されているアラートを、統合・削減できるため、作業の効率化に大きく貢献するという。

新サービスは、ユーザーのネットワークにCortex XDRを導入した上で、インフォセックが独自のインテリジェンスを使って24時間365日体制で監視・運用を代行するマネージド型の脅威検出、対処サービス(MDR)である。脅威や攻撃が検出された場合には、通知や初動対応、本格調査などを行う。

「MDRサービス powered by Cortex XDR」の提供イメージ

インフォセックは新サービス提供にあたり、パロアルトの新パートナープログラムの1つ「NextWave MSSP」の認定を受けた。日本市場で初めてのCortex XDRを使用したMDRサービス展開となる。

パロアルトネットワークス ネットワークスチャネル営業本部 本部長の鈴木康二氏は、「アプライアンスからクラウド・サービスへのユーザーニーズのシフトに対応すべく、2月に、10年前の日本法人設立後初となるパートナープログラムの改定を行い、当社の製品を使ってサービスを展開するパートナーを支援できるようにした」と狙いを説明した。

パロアルトネットワークスチャネル営業本部 本部長 鈴木康二氏

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