まずはWi-SUN Enhanced HANだ。従来のHAN(Home Area Network)は1対Nの通信をサポートするシングルホップだったが、Enhanced HANはマルチホップに対応するほか、電池駆動も可能になる。
Wi-SUN Enhanced HAN対応の省電力無線ユニットを展示していたOKIの説明員は、「今月、来月にもWi-SUN Enhanced HANの認証が始まる。Wi-SUNというと従来、電力スマートメーターというイメージが強かったが、Enhanced HANによって今後さらに様々な家電がつながってくるだろう」と話した。
OKIのWi-SUN Enhanced HAN対応省電力無線ユニット
Wi-SUN版のLPWAであるWi-SUN FANは、すでに認証が始まっている。世界初のWi-SUN FAN認証を取得したのは、京都大学 原田研究室、日新システムズ、ロームが共同開発した無線機器。日新システムズのブースで、Wi-SUN FANモジュールのプロトタイプ例と開発者向け評価パッケージを見ることができる。「他のLPWAと比較すると、通信容量の大きさがWi-SUN FANの特徴」と日新システムズの説明員はアピールした。
Wi-SUN FAN対応モジュールのプロトタイプと開発者向けパッケージ
最後に紹介するのは、テレメータリング推進協議会(JUTA)が制定した通信規格Uバスエアに対応したガス・水道メーター用プロファイルであるWi-SUN JUTAだ。電気メーターと違って、ガス・水道の場合は電源確保が難しいケースが多い。そこで、さらに低消費電力を追求したのがWi-SUN JUTAの特色だ。5月28日に認証プログラムが公開され、今後、ガス・水道メーターでの採用が広がっていくと期待されている。ブースでは、東京ガスがデモを披露している。
東京ガスは認証プログラムが始まったばかりのWi-SUN JUTAのデモを披露
これらのほかにも、Wi-SUN Allianceのブースでは、Wi-SUNを活用した様々な製品・ソリューションが展示されている。