ワイヤレスソリューションの最前線を一望できる国内最大規模の展示会「ワイヤレスジャパン/ワイヤレスIoT EXPO」が5月29日から31日まで東京ビッグサイトで開催される。今年は過去になく、見逃せないイベントになりそうだ。
さらに進化したワイヤレスソリューションを強力なドライバーに、あらゆる産業でデジタルトランスフォーメーション(DX)が進展しているからだ。
いよいよ海外では5Gの商用サービスが始まった。日本でも今年9月にプレサービス、そして来年春に商用サービスがスタートする。
5Gに先行して提供が始まっているIoT向けワイヤレス技術、LPWA(Low Power Wide Area)と一緒に、「新しいリアル(現実)」を生み出していくわけだが、その具体像を今年のワイヤレスジャパン/ワイヤレスIoT EXPOで一足先に実感できる。
5Gをテーマに基調講演 2020年代の新ビジネス展望それでは今年の主な見どころを紹介していこう。まずは同時開催の「ワイヤレス・テクノジー・パーク(WTP)」との共同企画として、初日と2日目に開催される基調講演だ。
初日は「5G到来!ワイヤレスによるデジタル革新へ」と題して、総務省、KDDI、NTTドコモ、インテル、富士通、NEC、ソフトバンク(講演順)が登壇する。5G時代をけん引するキーパーソンたちは一体何を語るのか。必聴の基調講演である。
2日目の基調講演は、「ワイヤレスが2020年代の新たなビジネスを創る!」をテーマに、日産自動車、OKI、情報通信研究機構、オムロン、京セラコミュニケーションシステム(KCCS)、NTT東日本、ソニーネットワークコミュニケーションズ(講演順)が登壇する。5G&IoT時代に生まれる新ビジネスについて、重要なヒントが得られるはずだ。
さらに、展示会場内の特設セミナー会場でも、IoT、LPWA、Sigfox、近距離無線、Android、携帯電話販売代理店をテーマにした注目講演が多数用意されているので、詳細をWebサイトでチェックしてから東京ビッグサイトへ向かおう。基調講演と会場内特設セミナーは、ともに無料で聴講できる。
LPWAフェスタが最高の盛り上がりへ展示会場の目玉の1つは、昨年に引き続き出現する「LPWAフェスタ in ワイヤレスIoT EXPO」だ。まずKCCSのSigfoxブースには、IoTBASE、アイ・サイナップ、オプテックス、CACH、クリエイティブジャパン、KCCSモバイルエンジニアリング、スタッフ、ソンジ インダストリアル、日本アンテナ、ラピスセミコンダクタのパートナー各社が出展する。
また、Wi-SUN Allianceのブースには、ACCESS、アイトロン・ジャパン、OKI、GMOグローバルサイン、ディーディーエル、東京ガス、日新システムズ、VertexCom、ラトックシステム、ランディス&ギア ジャパン、ローム/ラピスセミコンダクタが参集。
マルチホップなどを特徴とするZETAアライアンスのブースでは、アイティアクセス、ACCESS、NEUSOFTJapan、QTnet、クラインズ、ZiFiSense、テクサー、凸版印刷、日本アンテナ、プロスペック AZ、マクセル、メーターアライアンスが、ZETAをアピールする。
さらに独自LPWAのELTRESを展開するソニーネットワークコミュニケーションズに加えて、アズビル金門、STマイクロエレクトロニクス、京セラ、WDS、BraveridgeがLPWAフェスタに参戦する。LPWAの導入が本格化するなか、昨年を大幅に上回る盛り上がりを見せそうだ。
このほか、NTTコミュニケーションズ、NTT東日本、OKI、キーサイト・テクノロジー、太陽誘電、ディジインターナショナルらが大規模ブースを構える今年のワイヤレスジャパン/ワイヤレスIoT EXPO――。5G&IoT時代の「新しいリアル」が明らかになる3日間は5月29日に開幕する。