KDDI、日本航空（JAL）、KDDI総合研究所は2018年11月5日、5Gを用いた航空サービスに関する実証実験を開始した。JALがオープンイノベーションのための活動拠点として今年4月に開設した「JAL Innovation Lab」で、11月13日まで実施する。
実証実験の内容は3つ。まずは、5G専用端末によるタッチレス搭乗ゲートだ。スマホアプリ等で事前チェックインを実施すると、搭乗ゲートに設置した5G受信機器が自動的かつ素早くチェックイン情報の検知・認証を行い、カバンなどからスマートフォンを取り出すことなく、スムーズに搭乗ゲートを通過できる。
2つめは、ユーザーのニーズに合わせた情報配信。ラウンジなど特定エリアに滞在している顧客のみが視聴可能なコンテンツを配信する。VRなど、5Gならではの高精細映像を配信する。
3つめは、5Gを活用した位置測定。空港内における滞在位置を5Gで把握し、ゲートまでの道順や搭乗予定時刻の案内を送り、スムーズな搭乗の実現を目指す。
JAL Innovation Lab内に、5G通信環境を備えた搭乗ゲートなどの空港施設を模した施設を再現し、実際の利用状況を想定して実証実験を行う。航空会社が自社施設内で5Gの実証実験を実施するのは、これが日本初とのこと。
