オリエント商事は2018年9月25日、IoTを活用した「保冷監視BOXシステム」を開発し、2019年春からサービスを開始する予定だと発表した。京セラコミュニケーションシステム（KCCS）が提供するIoT向け通信サービス「Sigfox」を採用する。

保冷BOX監視システムは、配送中の食品等の温度を可視化するサービス。ネット通販の拡大に伴い、既存スーパーや通販事業者等による生鮮食品や冷凍・冷蔵食品の取り扱いも拡大しており、これまで経験と勘に頼っていた保冷ボックス内の温度管理を可視化することで、宅配サービスの質向上と利用者への安心・安全を目指すという。

設定温度を超えた場合にはメールで通知するほか、位置情報やボックスの開閉状況も取得できる。Sigfoxを採用することで、安価・小型・使い易さを実現するという。

開発中の管理画面。デバイス別の温度推移をグラフで確認でき、
任意のプロットをクリックすると詳細データと位置情報の確認が可能。
保冷ボックス蓋の開閉時には、プロットに縦線で表示される

Sigfox通信デバイスは、既存の保冷ボックス向けの「モバイル型」と、保冷ボックスも合わせて提供する場合の「据え置き型」（ボックス収納タイプ）の2種類を提供予定だ。

保冷ボックスと通信デバイス