IDC Japanは2018年3月19日、パブリッククラウドと企業拠点/データセンターを接続する目的で導入されるWANサービスの市場予測を発表した。
これによると、2017年のパブリッククラウド接続用途WANサービス市場規模は、前年比56.8%成長の約84億円だった。通信事業者は、自社のWANサービスからAWS Direct ConnectやMicrosoft Azure ExpressRouteなどに閉域接続するサービスをオプションで提供しているが、その利用も増加している。
パブリッククラウド接続用途WANサービス市場規模は今後も急成長し、2017~2022年の年間平均成長率は20.8%の見込み。2022年の市場規模は、約215億円になるとIDCは予測している。
基幹システムをパブリッククラウドに移行するケースも見られるようになっており、広帯域で安定性も高い高品質な接続回線を導入するケースも増加しているとのこと。
国内パブリッククラウド接続用途WANサービス市場 売上額予測
パブリッククラウドへの移行に伴い、WANトラフィックは増加し、さらに通信コストの抑制やレスポンスタイムの短縮、セキュリティやガバナンスの向上などの取り組みも必要となることから、「企業は、重要なアプリケーションをパブリッククラウドに移すタイミングで、WANを見直すべきである」とIDC Japan リサーチマネージャーの小野陽子氏は提言している。