日立がIoT基盤「Lumada」にプログラミングツール「Node-RED」を採用――使いやすくなる拡張機能も

「Node-RED」は、コーディング不要でアプリ開発できるオープンなプログラミングツールだ。日立製作所は2017年8月9日、そのNode-REDの開発効率をさらに向上させる新しい拡張機能「Flow Connection Gateway」を開発したと発表。それに加えて、同社のIoT基盤「Lumada」で活用すると表明した。

アプリ開発といえば、「何十行、何百行、あるいはそれ以上あるコードを書かなければならない。大変だ……」と思うかもしれない。しかし、最近はコーディング不要のプログラミングツールがある。その1つが「Node-RED」だ。

Node-REDは、「データを取得する」や「グラフを作成する」など、通常であれば何行ものコードから成るプログラムの部品が「ノード」としてあらかじめ用意しており、それらをつなぎ合せるだけでプログラムができる。

もともとNode-REDはIBMが開発したツールで、「IBM Bluemix」の開発ツールとして利用されているが、今はLinux Foundation管理下のオープンソースとして公開されている。多くの研究者・開発者がNode-REDコミュニティに参加しており、次世代のコーディングレス開発のスタンダードとして期待されている。

日立製作所・研究開発グループ、デジタルテクノロジーイノベーションセンタ主管研究員の西山博泰氏(右)と同社・研究開発グループ研究員の横井一仁氏


日立製作所・研究開発グループの西山氏と横井氏も、Node-REDコミュニティに参加している。「日立は、8月9日に発表した『Flow Connection Gateway』をはじめとして様々な機能を開発しており、それらの機能はオープンに公開するなど、Node-REDコミュニティに貢献しています。また、『日本Node-REDユーザ会』には、2015年10月の発足時から横井がコアメンバーとして参加し、積極的にコミュニティ活動しています」と、西山氏は語る。

日立はFlow Connection Gatewayの発表時に、同社のIoT戦略の中核となるIoTプラットフォーム「Lumada」でNode-REDを活用すると言っている。同社が注力しているNode-REDとはどのようなツールなのか。Node-REDの概要とともに、新技術Flow Connection Gatewayについて紹介しよう。

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