NECは2016年6月13日、光ファイバーを用いた伝送ネットワークにおいて、1ファイバー当たり34.9Tbit/sの大容量通信を、大西洋を横断する距離に匹敵する6300kmにわたり実現する実験に成功したと発表した。
実験で得られた周波数利用効率は8.3bit/s/Hzで、これまでの長距離光伝送における世界記録を更新したという。従来の世界記録は7.1bit/s/Hzだった。
今回の実験は、Cバンド(1.55マイクロメートル帯)の周波数帯域を用いて行われ、正規分布を活用した64値振幅位相変調方式(DP-64APSK)、誤り訂正符号化技術、非線形波形歪耐力に優れているという準シングルモードファイバー技術を組み合わせている。
NECは、大陸間を結ぶ光海底ケーブルの更なる大容量化に貢献する成果だとしている。