日立ソリューションズは2016年6月2日、IoTでつながる時代において企業による空間情報の効果的な活用を支援する新たな空間情報ソリューション「GeoMation(ジオメーション)」を提供すると発表した。その第一弾として、ビッグデータ対応を強化しAPIを拡充した「GeoMation 地理情報システム」の最新版と、「顧客・会員管理サービス/エリアマーケティング」をはじめとした3つのクラウドによるアプリケーションサービスを6月3日から販売開始する。
GeoMationで統合された空間情報の画面例 |
日立ソリューションズは、これまで約30年間、社会・官公庁分野を中心に、「エンタープライズ型地理情報システム GeoMation」などの空間情報関連のシステムを提供してきた。しかし、近年、IoT化が進み、ドローンやウエアラブルデバイス、センサーなどから大量の位置情報を収集し利用する時代が到来しつつあることを受け、「GeoMation」の刷新に踏み切った。
新たな「GeoMation」では、製品・サービス体系を一新し、データ収集からビッグデータ分析・可視化、データ更新までをトータルソリューションとして幅広い業種に提供し、顧客やパートナー企業のシステムと「GeoMation」をつなぐことで、空間情報のエコシステムを形成していく。また、業務ごとに用意されたクラウドによるアプリケーションサービスを利用することで、空間情報を短期間で活用できるようにしていくことを狙っている。
同社では今後、「GeoMation」と関連ソリューションをグローバルに提供し、2020年度に年間150億円の売上をめざす。
GeoMationによる空間情報エコシステムのイメージ |