MVNO事業者向けのL2接続用P-GW――ソフトウェア製品としてアクセンスが8月から発売予定

アクセンス・テクノロジーは、MVNO事業者向けのP-GW(Packet Data Network Gateway)を2016年8月から発売する予定だと発表した。

P-GWとは、LTEサービスのコアネットワークであるEPC(Evolved Packet Core)を構成するネットワーク装置の一つ。EPCと外部ネットワークを接続する機能を持ち、パケットの転送、モバイル端末へのIPアドレスの付与、接続切断の処理などを行う。一般的にMVNO事業者は、自社設備の中にP-GWを設置し、広域イーサネットなどでMNOと接続する。

アクセンスの新製品は、このP-GW機能に加え、MVNO事業者がLTE通信サービスを提供するために必要な主要機能を備えたソフトウェア製品。既存システムとの親和性の高いHTTP APIを中心としたインターフェイスを持つことが特徴で、ソフトウェア製品のためクラウド上での運用も可能だ。

同社によれば、現在入手可能なP-GWは、MNO事業者向けに設計されているため、高性能である反面、比較的小規模なMVNO事業者の需要に見合うコストや性能ではない。また、オンライン課金管理などの周辺機能は含まれていないことが多く、これらの機器を別途設置する必要がある。その他、これらの機器のインターフェイスは、3GPPのGx/Gyといった一般的に馴染みの薄いインターフェイスであるため、運用だけでなく事業者独自の課金プランの開発にコストがかかる一因になっている。アクセンスは、こうした課題を解決することを目指しているという。

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