ブロケード コミュニケーションズ システムズがモバイルネットワーク市場に参入する。これまでデータセンターネットワークを主戦場にNFV/SDN 製品を開発・提供してきた同社だが、その技術をベースに、ネットワークの仮想化を進める移動体通信事業者(MNO)やMVNO向けのソリューション提供を本格化する。
同市場にはエリクソン、ノキア、ファーウェイの3強をはじめ多くのベンダーがひしめき合い、それぞれNFV/SDN製品を開発・提供しているが、そうしたなかブロケードはどのような戦略で競合他社に挑むのか。米ブロケードCTOのケン・チェン氏は、「テクノロジー面だけでなくビジネス面でも破壊的な革新をもたらす」と意気込む。
米ブロケード CTO 兼コーポレート・デベロプメントおよびエマージング・ビジネス担当シニア・バイスプレジデントのケン・チェン(Ken Cheng)氏(右)と、ディスティングイッシュト・エンジニア、モバイルネットワーキング担当CTO のケビン・シャッツケーマー(Kevin Shatzkamer)氏 |
モバイル業界は、NFV/SDN技術の採用により新たな時代に突入しようとしている。これまでは特定のベンダーが提供する垂直統合型のハードウェアがほぼ独占してきた市場が、ソフトウェアをベースとしたさまざまなベンダーの製品が組み合わされるオープンな競争環境へと移行しているのだ。
MNOやMVNOがこの変化を先取りし、いち早く先進的な技術とビジネスモデルへと移行するためのソリューションを提供していくという。