ドコモのeSIMをヤンマーが採用、ブラジル向け製品に組込みへ

NTTドコモは2015年10月28日、ブラジルにおいてeSIMソリューションの提供を開始すると発表した。

Vivoのブランド名で事業展開する携帯電話事業者、Telefonica Brasil S.A.との合意により実現した。ブラジルでは恒常的に国際ローミングを利用することが規制されており、これまで日本からブラジルに通信機能を組み込んだM2M機器を輸出する場合、物理的に現地の通信事業者のSIMに差し替える必要があったという。しかし、今回の合意により、SIMを物理的に差し替える必要なく、ブラジルでVivoの回線を利用できる。

NTTドコモによると、すでにヤンマーが今後ブラジルに輸出する製品にドコモのeSIMソリューションを組み込み、稼働状況管理や盗難防止などのサービスに活用する予定でいるという。

なお、eSIM(embedded SIM)は、後から海外の通信事業者の電話番号を随時書き込み可能なSIMのこと。M2M向けのSIMとして、業界団体のGSMAが仕様を策定した。M2M機器メーカーはeSIMを利用することで、輸出国ごとに異なるSIMを組み込む必要がなくなる。

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