「Apple Watch」の詳細がいよいよ来週3月9日に発表されるとの噂が駆け巡っているが、ウェアラブル端末への関心は、一般消費者の間でも着実に高まっているようだ。
MMD研究所が15歳以上の男女2203人を対象に2月に実施したアンケート調査によると、ウェアラブル端末の認知度は55.6%と、2014年6月の前回調査から15.8ポイント増加した。
「知っている」「名前は聞いたことはあるが意味は分からない」を合計したウェアラブル端末の認知度は55.6%と過半数に |
ちなみに、ウェアラブル端末を認知している872人に対し、「どんなウェアラブル端末を知っているか(複数回答)」を尋ねると、最も多かったのは「Google Glass(グーグル)」で70.6%だった。次いで「Apple Watch(アップル)」が57.6%、「SMART WATCHシリーズ(ソニーモバイルコミュニケーションズ)」が23.6%、「Gearシリーズ(サムスン)」が15.3%という順番になっている。
現在のところスマートフォンで実績のあるメーカーが上位を占めていることが分かるが、今後のことはまだ分からない。スマートフォンメーカー以外の動きも徐々に活発になってきているからだ。
例えば、スイスの時計メーカーSwatchは、アタックやレシーブの強さなどを計測できるビーチバレー専用のスマートウォッチ「Swatch Touch Zero One」を2月27日に発表した。Swatchでは、このほかのスマートウォッチの開発も進めているという。
また、製造業向けソリューションのユニ・システムが2月5日に販売開始した「工程ウォッチPRO」は、製造設備の異常を検知すると、腕時計型の端末に音と振動で通知する機能などを持つ。
工程ウォッチPRO |
ウェアラブル端末は、非常に幅広い分野での活躍が期待されているが、そのためには多種多様なメーカーの参入が必要だ。Apple Watchがウェアラブル端末市場の“起爆剤”になることができれば、さらに多くのメーカーの参入が促進され、ウェアラブル端末市場は一層の盛り上がりを見せていくことだろう。