ストラトスフィアは2015年2月4日、クラウド事業者やデータセンター向けのネットワーク仮想化製品「Stratosphere SDN Platform」の機能強化を発表した。1月末から提供開始している最新版「Stratosphere SDN Platform 2.0」に、次の2つの機能を追加している。
まずは、データセンター間で仮想マシン（VM）のライブマイグレーションを行う際の課題を解決する通信路最適化機能だ。
データセンター間でのライブマイグレーションは、災害発生時のディザスタリカバリ対策として有効だ。しかし、ライブマイグレーション時にVMへの通信セッションを保持する必要があるため移動の前後でIPアドレスを変えられず、異動前のデータセンターにある中継機器を経由してトラフィックが行って戻ってくるトロンボーン現象が発生するといった課題が従来はあった。
それが今回、L2トンネル機能でデータセンター間にL2ネットワークを構築し、通信経路を最適化する機能を備えたことで、データセンター間でのライブマイグレーション時に起こるこうした課題を解決したという。
| ライブマイグレーション時の課題解決 |
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もう1つは、リダイレクト機能だ。これは、負荷分散などを目的に、地理的に離れた複数のデータセンターに置かれたシステムをActive-Activeで稼働させる場合に生じる課題を解決するもの。
この場合、複数のVMに同一のIPアドレスを付与する必要があるが、リダイレクト機能により適切なVMへとアクセスを振り分けられるという。
| Active-Activeで稼働させる場合の課題解決 |
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