デルは2014年1月23日、デル・ソニックウォールのビジネス戦略説明会を開催した。デル ソフトウェア事業本部 セキュリティソフトウェア本部 本部長の藤岡健氏は、まずデル・ソニックウォールの現状について説明した。
IDC Japanの調査によるとソニックウォールは2012年にUTM市場においてシェア2位(シェア12%)のポジションを獲得している。では、2013年はどうだったのか。藤岡氏は、「SMB市場を中心にビジネスは堅調に推移し、出荷台数は過去最大を記録した。また、教育機関などの公共部門でハイエンドモデルのSuperMassiveの導入が進んでいる」と語った。また、「昨年度と比べると、デル経由での販売は3倍強くらいのビジネス規模になっている」という。
このようにデルによる買収効果は目に見えて現れてきているが、さらに相乗効果を高めるべく、Dell KACEとDell SecureWorksとの連携をいっそう強化していく戦略が明らかにされた。
買収による相乗効果の最大化を狙うデル・ソニックウォールの今後の戦略 |
2010年にデルが買収したKACEは、PC、サーバー、モバイルデバイスを効率的に管理するためのアプライアンス製品を手がける。また、2011年に買収したSecureWorksは、マネージドセキュリティサービスやセキュリティに関するコンサルティングサービスなどを提供する。
「セキュリティはエンド・ツー・エンドで守らないと意味がないが、ソニックウォールとSecureWorksを組み合わせることで、非常にセキュリティの高いエンド・ツー・エンドのソリューションを、導入・運用コストを削減しながら提供できる」とデル SecureWorks ビジネス&マーケティング シニア・マネージャの古川勝也氏は話した。
SecureWorksとの連携によるメリット |