東京大学大学院工学系研究科中尾研究室、AGC、東芝、アンリツ、NECネッツエスアイの5者は2026年9月30日、高速道路環境において、道路外への不要な電波漏洩を抑制しながら、道路内のローカル5G通信エリアを効率的に拡大する技術の実証を実施したと発表した。
高速・大容量かつ低遅延な通信環境を構築できるローカル5Gは、多様な産業分野での活用が期待されているが、高速道路のような高架構造物や遮音壁が存在する環境では、電波が遮蔽され、道路内の一部区間で通信品質が低下する可能性がある。また、ローカル5Gは利用エリアを限定して運用するため、道路外への不要な電波漏洩を抑制しながら、道路内に安定した通信エリアを形成するための電波伝搬最適化技術が求められている。
そこで実証では、約200mの高速道路試験区間にDAS(分散型アンテナシステム)を設置し、その中間地点に透明な電波反射板「Radivia」を設置。DASから送信した電波を反射板によって道路反対側へ反射させ、通信エリアの拡大効果と道路外への電波漏洩の抑制効果を評価した。

実証フィールドの概要
その結果、DASによって道路内に線状の通信エリアを形成できることを確認。さらに、電波反射板を用いて電波の進行方向を制御することで、基地局やアンテナを大幅に増設することなく、通信エリアを拡大するとともに、道路外への不要な電波漏洩を抑制できることを実フィールドで確認したとしている。













