今年9月に日本市場への参入を発表した米ジャイブ ソフトウェアが11月21日、企業向けSNSプラットフォーム「Jive」の最新版である「Jive Fall Cloud Release」を本日から提供開始すると発表した。
これまでも四半期に一度、定期バージョンアップを行ってきたが、「今回のバージョンアップによって、Jiveは一番大きな進化を遂げた」と同社プレジデント兼ワールドワイド・フィールドオペレーションのジェイ・ラーソン氏。“企業ソーシャルの巨大な潜在市場”と捉える日本に参入してから3ケ月弱。市場の反応は上々であるとし、「仕事をやりやすいプラットフォームを提供する。それがJiveです。日本企業の方々が、よりよいかたちで会社を運営し、利益をあげられるようにする製品を提供することが我々の使命である」と述べた。
プレジデント兼ワールドワイド・フィールドオペレーションのジェイ・ラーソン氏(左)とアジアパシフィック担当バイスプレジデントのロバート・ユー氏 |
今回の機能強化も、会社の運営における業務効率化と生産性向上に焦点を当てて行われた。一番はじめに取り組んだのが、モバイルアプリの強化だ。「Jive利用者の携帯端末からの利用は年率435%伸びている」とアジアパシフィック担当バイスプレジデントのロバート・ユー氏。ユニバーサル・アプリによってiPad、iPhoneからもシームレスなJiveへのアクセスを可能とし、新たにサポートしたリッチテキスト・エディタを使ったコンテンツ作成や、動画をテキスト添付してネットワークにアップロードできるようになった。ソーシャル・ディレクトリを経由して、社員の専門分野やアクティビティが表示されるプロファイルの閲覧もできる。情報の閲覧だけではなく、シンプルなインターフェースを用意することで情報を作って発信・共有できるようにした点もポイントだという。
また、リアルタイム・メッセージングを実装。同じグループやドキュメントを閲覧している利用者同士がブラウザ上でメッセージによる会話ができ、その会話内容をドキュメントやプロジェクトに変換することもできる。もちろん、モバイル連携も可能だ。
このほかにGoogle DriveおよびGmailとの統合により、外部連携の強化も図った。Jive統合することによって、コメント、アクションなどの機能を維持しながらGoogle Driveと双方向同期したり、Gmailのメッセージからディスカッションを生成したりもできる。
こうした機能が追加されたが、月額費用についてはこれまでと同額で提供する。