NTTコミュニケーションズが、50人以下の中小企業やSOHOオフィスをターゲットにした法人向け通信サービスのオンラインストア「NTTコムストア」を今年2月に開設して約半年、商品選定から購入までをWebのみで完結させられる新販売チャネルとして法人営業の一角を担っている。
「法人向け通信サービスのオンラインストアは他にない試み」と第一営業本部ダイレクトマーケティング部門担当部長の前田哲彦氏は話す。
背景には、自社サーバーをたてる必要がなく低料金での利用が可能であり、Webのみで完結できる商材であるクラウドサービスの普及がある。また、Webテクノロジーの進化によって、オンライン決済がごく一般的に利用されるようになったことも挙げられる。
法人営業は訪問販売が主流だが、中小企業/SOHO市場についてはリーチが少なく、これまで営業効率もよくなかった。近年はITを導入しやすい環境が整ってきたのだが、専任のIT管理者がいない中小企業は、比較的知識のある若手社員や総務が管理しているのが現状だ。専門知識が壁となって、なかなか導入には至っていない。その空白地帯ともいえる市場に、Webを活用して働きかける。
専任のIT管理者がいない中小企業にとって、これまでの法人向けページは、情報システム専門者を想定して作られており、理解が得られなかった。「Webのみでどんなサービスか理解いただくことを徹底した」と、前田氏は話す。
導入部を「業務携帯のコストと手間をバッサリ!!」等とし、具体的な効能と利用シーンをコンパクトにまとめた。また、BYOD(Bring Your Own Device)などの専門用語は一切使わずに、「社員のスマホを使って業務を効率化しましょう」とするなど、平易な言葉に置き換えた。
NTTコムストア(http://store.ntt.com/) |