
モバイルコンピューティング推進コンソーシアムのスペシャルパビリオン展示ブース
モバイルコンピューティング推進コンソーシアム(以下、MCPC)はモバイルシステム技術検定、IoTシステム技術検定、ワイヤレスIoTプランナーといった資格・検定制度の運営や、先進的なモバイルシステム活用事例を表彰する「MCPC award」の主催などを通じて、モバイル・IoT市場の拡大とDX普及に取り組む業界団体だ。
今年のブースでは資格・検定の紹介に加え、会員7社がそれぞれのソリューションを展示している。
山間部・離島の「届かない現場」を24時間見守る ミットディア「Koala IoT」
ミットディアが展示するのは、電力・通信・鉄道・プラントなどのインフラ設備の遠隔監視に対応したIoTプラットフォーム「Koala IoT」だ。

ミットディアが提供する遠隔監視IoTプラットフォーム「Koala IoT」の親機
同製品の核となるのは、超小型・超低消費電力のセンサー基板「Leafony(リーフォーニー)」。ソーラーパネルと大容量バッテリーで自律稼働する親機へ、920MHz帯のLoRa無線で子機からセンサーデータを送信し、親機がLTE Cat.M1経由でクラウドへ転送する構成をとる。

超小型・超低消費電力のセンサー基板「Leafony(リーフォーニー)」のキット
見通し数kmの長距離通信を低消費電力で実現しており、電源工事不要の後付け設置に対応する。山間部や遠隔地でも稼働でき、異常値を検知するとアラート通知がPCやスマートフォンにリアルタイムで届く。
活用シーンとして、鉄道架線の倒壊監視、土砂崩れ・河川増量の検知、プラント設備の遠隔監視などが想定される。すでに鉄塔の傾斜監視への導入実績があり、傾斜センサーで取得したデータをクラウドでリアルタイム監視することで、現地に行かずとも設備の異常を早期に把握できる。メンテナンスコストの削減と作業員の安全確保にも貢献しているという。
ネットワークが届かないインフラ設備の保全は、人手による巡視に頼らざるを得ないケースが多い。「点検を現地作業から遠隔監視へ」をコンセプトに掲げる同製品は、そうした現場の課題に直結するソリューションとして注目される。
酷暑・氷点下でも動き続けるIoT用電源「ALPHIoT POWER」
光アルファクスが出展するのは、屋外用電源BOX「ALPHIoT POWER(アルフィオパワー)」だ。

光アルファクスが提供する屋外用電源BOX「ALPHIoT POWER(アルフィオパワー)」
屋外IoT機器の電源として課題となるのが、夏の酷暑から冬の氷点下まで温度変化が激しい環境での安定稼働だ。同製品は大容量の塩化チオニルリチウム電池と専用電源を組み合わせることで、-20℃〜60℃の幅広い温度域での安定出力を実現する。出力は12V・5V・3V系(3.6V電池、3.0V)のマルチ出力に対応する。
日照条件などに左右される太陽光パネルを使わず、安定的に電力を供給できるのが最大の特徴で、設置場所を選ばない。防塵・防水性能はIP66に対応し、容量170Ah品を常温で使用した場合、約10年の寿命が見込めるという。通信規格はSigfox・NB-IoT(LTE)・LoRaに対応する。
用途として、積雪監視・水位監視・地滑り検知・道路橋梁監視・工場IoT・農業IoTと幅広いシーンを想定している。
会員数173社(2026年3月現在)を数えるMCPCは2003年から、先進的なモバイルシステム活用事例を表彰する「MCPC award」を開催している。23回目となる「MCPC award 2026」の応募要項は2026年6月初旬から公開する予定だ。








