【ワイヤレスジャパン】モバイルプロジェクト・アワード2013表彰式が開催

「ワイヤレスジャパン2013」が開催されている東京ビックサイトで29日、「モバイルプロジェクト・アワード2013」の表彰式が行われた。「モバイルプロジェクト・アワード」は、モバイル業界の優秀なプロジェクトチーム及び個人を表彰するもので、今年で12回目を迎えた。主催は、MCFモバイルプロジェクト・アワード審査委員会。

4部門計12プロジェクトが受賞

2013年3月末までに商品及び商用サービスとして実現していること、フィーチャーフォン、スマートフォン、タブレット端末に提供されているサービスがアワードの対象。モバイルコンテンツ部門、モバイルプラットフォーム・ソリューション部門、モバイルハードウェア部門、MCF社会貢献賞の4部門で、応募または推薦のあった82件から、4部門計12プロジェクトが優秀賞に選出された。今回は、4部門いずれも最優秀賞の選出はなかった。

「モバイルプロジェクト・アワード2013」受賞者のみなさん
「モバイルプロジェクト・アワード2013」受賞者のみなさん

モバイルハードウェア部門は、「Nexus 7」「MEDIAS W N-05E」が選出された。「MEDIAS W N-05E」で表彰を受けたNTTドコモの永田隆二氏は、「日本の高い技術を生かして何かできないかな、とずっと考えてまいりました」と話し、メーカーのNECカシオモバイルコミュニケーションズに感謝の言葉を述べた。

モバイルプラットフォーム・ソリューション部門は「Snapdragon」「enchant.js」「Unity」「イオンSIM」が選出された。プラットフォームをまたがっている点で共通する4プロジェクトが揃った。NTTドコモネットワークを利用したデータ通信専用SIM「イオンSIM」で表彰を受けたイオンリテールの橋本昌一氏は、通信速度を落とすことで低価格にし、ライトユーザー層を想定していたが、開始当初は、ヘビーユーザー層の利用に支えられたことを明かした。今回の受賞について「いただいていいものか」と恐縮しながらも、「通信についても、まだまだ進歩していきたい。新しい試みを提供していきたい」と意欲をみせた。

イオンリテールと橋本昌一氏(左)と審査委員長の東京理科大学教授・東邦仁虎氏(右)
イオンリテールと橋本昌一氏(左)と審査委員長の東京理科大学教授・東邦仁虎氏(右)

MCF社会貢献賞は「地下鉄駅間エリア化対策」が選出された。2011年から進められてきたプロジェクトで、昨年は首都圏を中心に25路線、駅区間としては約400区間、総延長400km台の工事に述べ10万人以上が携わった。表彰を受けた公益社団法人移動通信基盤整備協会駅間対策プロジェクトチームのプロジェクトリーダーの中村光氏は「多くの協力者のもと、プロジェクトが成功した。本日は協力者の方々を代表して賞をいただいたと思っております」と話した。

モバイルコンテンツ部門は「LINE POP」「MyScript Calculator」「スマホお悩みサポートメニュー内『お悩みズバッと!』」「森のえほん館」「スマホ無料ゲームをニンテンドー3DSで有料販売するプロジェクト」が優秀賞に選出された。パズルゲームアプリ「LINE POP」で表彰されたNHN Japanの加藤雅樹氏は「夢中になって遊べるコンテンツを考えていきたい」と話した。また、LINEの大塚純氏によると「楽しさ、可愛さ、気持ちよさ」をコンセプトに、今後も新しいものを発表していくという。

LINEで表彰されたNHN Japanの加藤雅樹氏(左)とLINEの大塚純氏(右)
LINEで表彰されたNHN Japanの加藤雅樹氏(左)とLINEの大塚純氏(右)

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