NTTとJAXA(宇宙航空研究開発機構)は2026年4月15日、衛星MIMO技術を活用した「920MHz帯衛星IoTプラットフォーム」の軌道上実証を開始したと発表した。
同プラットフォームでは、全国に分散配置されたスマートメーターや各種センサーなどから取得したデータを920MHz帯を用いて低軌道(LEO)衛星に集約。その後、LEO衛星に実装されたMIMO技術を活用してデータを地上局へ伝送する仕組みだ。
両者は昨年12月、この920MHz帯衛星IoTプラットフォームを搭載した実証衛星「革新的衛星技術4号機(小型実証衛星4号機)」の打ち上げに成功。今年3月には、同プラットフォームが軌道上で正常動作することを確認したという。

発表の趣旨
NTTアクセスサービスシステム研究所 無線エントランスプロジェクト 主任研究員の五藤大介氏は、「より高精細な画像・レーダー情報の取得が可能となり、気象情報や地形変化、海洋観測、災害予測などの観測精度のさらなる向上が期待できる」と説明した。

NTTアクセスサービスシステム研究所 無線エントランスプロジェクト 主任研究員 五藤大介氏
干渉を抑制しながら大容量データの伝送が可能に
920MHz帯衛星IoTプラットフォームには、「時間・周波数非同期干渉補償技術」と「衛星ブラインドビームフォーミング技術」という2つの独自技術が活用されている。
衛星MIMOでは、LEO衛星に搭載された複数の送信アンテナから、複数拠点に配置した地上局へデータを伝送する。ただ、複数の受信アンテナが同時に信号を受け取るため、アンテナ間で干渉が生じるおそれがあると五藤氏は指摘した。
そこでNTTが開発した、受信側での高度なチャネル推定・信号処理により相互干渉を打ち消す時間・周波数非同期干渉補償技術を適用することで、干渉を抑制しながら大容量データの伝送が可能になったという。










