IoTサービスを低コストかつ広域に展開するための独自技術
衛星ブラインドビームフォーミング技術は、送受信アンテナ間でやりとりされるCSI(Channel State Information:チャネル状態情報)を事前に取得することなく、複数のLPWA端末とLEO衛星の同時通信を実現する技術である。
同技術を活用することで、CSIの取得に必要なパイロット信号の送受信や端末からのフィードバック通信が不要になり、端末側の処理負担が軽減される。「小型かつ低消費電力のLPWA端末を用い、IoTサービスを低コストかつ広域に展開できるようになる」と五藤氏はアピールした。

衛星ブラインドビームフォーミング技術の概要
今年3月に実施した実証では、LEO衛星に搭載した2つのアンテナから同一周波数帯を用いてデータを伝送し、2局の地上局で受信・信号分離を行った。結果、干渉補償後に信号点が4カ所に収束することを確認。五藤氏によれば、信号点が4カ所に収束している状態は、信号処理が想定通りに行われていることを意味するという。

実証実験の結果
同氏は今回の成果が、海洋や山間部など通信インフラが未整備の地域でのIoT活用を加速させるとの見解を示した。今後は、2025年度4Qから2026年度4Qまでの1年間で定常運用を実施し、920MHz帯衛星IoTプラットフォームの技術確立を目指すとした。












