
最新の試験・検証ソリューションを紹介している東陽テクニカのブース
通信インフラの開発から構築、運用までの工程に欠かせないのは試験・検証・評価である。その専門家として知られる東陽テクニカは、「モバイルネットワーク」「NTN(非地上ネットワーク)」「自動化」の3つのテーマを掲げ、通信インフラの開発・導入・運用を支援する最新の試験・検証ソリューションを展示している。
数万基地局・数百万UEを仮想環境で再現
モバイルキャリアやコアネットワーク機器ベンダーは、実環境と同等の負荷条件での事前検証を必要とする場合が多いが、数万台規模の端末(UE)がつながる商用環境を実際に再現するのは困難であり、ラボでの仮想検証環境が不可欠である。
「TeraVM」は、4G/5G端末・基地局・各種モバイルコアノードを仮想化環境で模擬できるモバイルコアノード パフォーマンステスタだ。

「TeraVM」のシミュレーション画面
基地局やコアノードの機能検証・性能評価を担い、数万の基地局と数百万のUEをエミュレーションしてラボ環境で大規模な負荷試験を行うことができる。
また、現実のRAN環境をデジタルツインとして再現し、AI/MLを活用した学習・テスト・検証環境を提供する。特定セルのスループット低下などのアノマリ(異常)挿入にも対応する。
電波暗室不要でビームフォーミングを検証、RFスイッチとしても活用
Sub6のビームフォーミング性能を検証するには、通常は大型の電波暗室が必要となり、コスト・スペース・試験工数の面で負担が大きい。
中国HBTE社の「PPSAM」は、位相シフトおよび減衰制御を多チャネルにわたり柔軟かつ精密に実行できる統合型マトリクス装置だ。ビームの基本性能をラボ内で評価するための疑似OTA環境を提供し、従来のOTA試験系と比較してコスト・スペース・試験工数を削減できる。

中国HBTE社の「PPSAM」
さらに同製品は、試験自動化用のRFスイッチとしても活用可能だ。基地局と端末を接続するケーブルを1回つなぐだけで、その後の経路切り替えや減衰量・位相の調整をAPI等で遠隔から自動制御できるという。従来は複数の機器を組み合わせて構築していたラボ環境を1台で代替でき、試験の効率化に貢献する。
東陽テクニカブースではこのほか、5G/NTN/O-RAN対応のUEシミュレータ「TM500」や、フィールドでのRF測定に対応したオールインワン無線解析ソリューション「OneAdvisor 800 ワイヤレス」なども展示している。












